放射線科の将来・展望

診療の目的は放射線科に限らず、「より正確かつ侵襲の少ない診断と治療」です。

放射線科は機器の進歩が反映されやすい部門なので、新たに出現する診断・治療機器、方法に常に敏感でなければなりません。
CT、MRI、超音波検査、PETなどの核医学部門、放射線治療のいずれも装置は未だ発展途上ですが、既存の診断装置は正確かつ低侵襲な方向に進んでおり、小さな病変をより正確に診断し、治療へと導いています。

PACS

●診断方法の変化
コンピュータによる診断が現実化してきています。過去と現在の画像の比較、サブトラクション、肺野や乳腺の結節や病変の自動抽出など精度や診断には問題を抱えてはいますが、近い将来にその問題は解決するに違いないと思います。

●PACSによる診断行為の負担軽減
現在、病院内ではフィルムによる診断が廃止され、コンピュータとモニターによる診断が主になりつつあります。放射線部門で発生した画像はサーバーと呼ばれる画像集積装置に送信され、ネットワークを通じて診断部門および各診療科へ送られます。この事により、撮影終了とほぼ同時に画像診断や参照が可能となります。
「PACS(picture archiving and communication system)」と呼ばれるこれらの装置の発達により、画像参照、過去との比較、報告書作成の労力が低減されてきています。ただし、より高度で正確な診断を求めるが故に画像診断への期待が高まり、検査件数は減る傾向にはありません。したがって、いくら自動診断装置が発達しても放射線科の業務がなくなることはありません。

特に中小病院では専門医不足が取り沙汰されており、放射線科医や画像診断に対する期待は大きく、また実際に有効な場面がよくあります。熟達した画像診断医の存在により、患者の状態把握が容易となるばかりでなく、迅速な治療をも行うことが可能となるのです。

放射線科の将来は明るいといえるでしょう。

コメントは受け付けていません。